ひろすけの本棚

日々の読書記録

「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」河合 雅司

 日本の人口が減少しているという話はよく耳にしますが、正直自分にどのような影響があるのかあまりわかっていませんでした。

今まで気にしていたことと言えば、年金って自分ももらえるのかな とか、マンションを購入を考えていたときに、今後人口が減れば価格が下がってしまうとか、国内投資ではなく海外投資をした方がよいとか、お金を賢く運用したいときには少し気にした方がいいかな ぐらいにしか捉えていませんでした。

 

本書では、「人口減少カレンダー」という形で、何年後に日本の人口について、年代別の構成や、世代ごとの特徴を元にどのような事象が発生するのかを予測しています。

 

読み進めていくと、自分の考えはいかに浅かったのかを思い知らされます。

少子高齢化で人口減少が進んでいくと、今まで作られてきたあらゆる社会の仕組みが成り立たなくなってきます。

働き手の問題で会社の存続が難しくなったり、社会インフラの維持が困難になったり、外国人労働者の増加で日本そのもののアイデンティティ自体が危うくなってしまったり。

 

未来は誰にもわかりませんが、正確なデータから導き出される将来の懸念に対しては、目を背けずに真面目に向き合っていかなければならないと思います。

本書では、人口減少という問題に対して取り組むべき施策についても見解が述べられています。

自分のためだけではなく、次の世代、その次の世代のためにも日本人みんなが本問題を知り、解決に向けて行動していかなければいけないと感じました。

 

今後は選挙の際にも、候補者の考えにより注視しようとも思いました。

 

この本から学んだこと

 日本の少子高齢化は国の存続に関わる問題であり、我々は過去人類が経験したことがないこの状況を乗り越えていかなければいけない。