「暗号技術入門 秘密の国のアリス」結城 浩
専門書です。必要に迫られた人でないと中々手に取ることはないのではないでしょうか。
ですが、私はこの本をITに詳しくない人にこそ読んで欲しいと思います!!
皆さんはhttpとhttpsの違いを知っていますか?
オンラインショッピングをするときにクレジットカード番号を入力しますが、盗聴される心配はないのでしょうか。
クラウドに保存したデータは他人に見られる心配はないのでしょうか?
最近普及してきた2段階認証はどのようにセキュリティを担保しているのでしょうか?
全ての仕組みを知ることは不可能ですが、セキュリティの基礎が分かっていると何が安全で何が危ないのかがわかるようになってきます。少なくとも、気を付けなければいけないポイントがわかってきます。
私たちはITとは切っても切り離せない生活を送っています。
今後はますますその傾向は強まっていくのは間違いないでしょう。
この本にはITの世の中を理解するのに必要なセキュリティに関する基礎がしっかりと、簡潔にわかりやすく説明されています。
ITに関わる仕事をしている人は必読です。
そうでない方も、基礎となる部分だけでも読んでみてください。
一番重要だと思うのは、公開鍵暗号です。これに関しては高校の必須カリキュラムに組み込むべきとも思っています。是非。