ひろすけの本棚

日々の読書記録

「マンガで読む国防入門」石破 茂、原 望

 Amazon Prime Readingで読みました。

今まで読んだことのないジャンルで、無料でなければ手に取ることはなかったかもしれません。

 

正直、国防のことは全く知りませんでした。

でも憲法9条の話であったり、最近のアジア情勢を考えると、日本として避けては通れない内容であることは理解しているつもりです。

 

ただぼんやりと、いかなる理由であったも戦争をしてはいけない。日本はその姿勢を貫かなければいけない。9条として憲法で記載されることで、このことは将来に渡って約束される。

あれ?それだけで日本という国の安全は守られるんだっけ?
アメリカは何で日本を守ってくれるの?それはずっと続くの?
軍事力を増強し続ける他国に対して、どうやって国の安全を守ればいいの?

 

よくよく考えてみると分からないことが多いです。

そしてそれは世間もメディアも、政治家も例外ではないと。(3つ目に関しては例外であって欲しいですが)

 

今までは国防なんて一般市民が意識することではないのかなと思ってしまっていましたが、その意識を変えて、日本はどうあるべきか。また、政治家はどのような考えなのかを知った上で投票しないとと、そう思わせてくれる良書でした。

マンガなのでわかりやすく、さっと読めるし。

マンガで読む国防入門 (impress QuickBooks)
 

 

「世界一やさしい「思考法」の本 「考える2人」の物語」長沢 朋哉

Amazon Prime Readingで読みました。

過去にロジカルシンキングの本などを手に取ったこともありましたが、いまいち入り込めなかったというか、少なくとも身についてはいませんでした。

本書では、ロジカルシンキングを含め社会で生きていく上で役立つ「考え方」を物語に乗せて教えてくれます。

 

途中から物語の方に引き込まれてしまって、あっという間に読みきってしまいました。

物語に集中してしまっていたと思うのですが、要点はしっかり掴めたと思います。

 

例えば、「考える」ということは何か?

何か問題を解決しなければいけないとき、色んな考えは浮かぶのですがそれらがなかなか整理できず、同じところをぐるぐる回っているような、そんな状況に陥ることはないでしょうか。

 

どのようなステップでゴールに向かえばよいのか、明日からの仕事で役に立つ考え方の基本を学ぶことができたように思います。

 

また、物語の合間に解説の章も設けてあるので、復習もしやすくなっています。

「考え方」の本で挫折したことがある人にはかなりおススメです。 

世界一やさしい「思考法」の本 「考える2人」の物語

世界一やさしい「思考法」の本 「考える2人」の物語

 

 

「暗号技術入門 秘密の国のアリス」結城 浩

 専門書です。必要に迫られた人でないと中々手に取ることはないのではないでしょうか。

ですが、私はこの本をITに詳しくない人にこそ読んで欲しいと思います!!

 

皆さんはhttpとhttpsの違いを知っていますか?

オンラインショッピングをするときにクレジットカード番号を入力しますが、盗聴される心配はないのでしょうか。

クラウドに保存したデータは他人に見られる心配はないのでしょうか?

最近普及してきた2段階認証はどのようにセキュリティを担保しているのでしょうか?

 

全ての仕組みを知ることは不可能ですが、セキュリティの基礎が分かっていると何が安全で何が危ないのかがわかるようになってきます。少なくとも、気を付けなければいけないポイントがわかってきます。

 

私たちはITとは切っても切り離せない生活を送っています。

今後はますますその傾向は強まっていくのは間違いないでしょう。

 

この本にはITの世の中を理解するのに必要なセキュリティに関する基礎がしっかりと、簡潔にわかりやすく説明されています。

 

ITに関わる仕事をしている人は必読です。

そうでない方も、基礎となる部分だけでも読んでみてください。

 

一番重要だと思うのは、公開鍵暗号です。これに関しては高校の必須カリキュラムに組み込むべきとも思っています。是非。

暗号技術入門 第3版

暗号技術入門 第3版

 

 

「「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」苫米地英人

 こちらの本もAmazon Prime Readingの読み放題で読みました。

本書で述べられている「ゲシュタルト」の概念を読んだのは初めてだったので、とてもよい勉強になりました。

 

ゲシュタルト崩壊という言葉は聞いたことがあったのですが、その本来の意味についてはわかっていなかったようです。

 

ゲシュタルトとはなんぞやということを説明するのはとても難しいのですが、私は「直感」というものに近いのかなと理解しました。

直感と言っても様々だとは思うのですが、適当に選択することではなく、経験に裏付けられた選択、思考というのが合うかと思います。

 

例えば、話の途中で内容がだいたい理解できてしまう。初めての仕事だが、過去の経験でコツをすぐにつかんでしまう。数えきれない選択肢から最適解がわかってしまう。などなど

 

この自分の理解があっているのか正直自信がない部分もあるのですが、概要で全体を掴んでしまう人、ひらめくような感覚で答えを見つけてしまう人。そのような人が皆さんの周りにもいるかと思いますし、皆さん自身も多少なり思い当たる経験はあるのではないでしょうか。

このゲシュタルト能力の高い人は、頭の良い人というイメージがありますが、その能力を磨くためには という点が本書では述べられています。

 

気になった方はぜひご一読を。

私もゲシュタルト能力を磨くために、まずは色んな本を読んで知識の幅を広げたいと思います。

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

 

 

「まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?」デイル・ドーテン

先日読んだ「仕事は楽しいかね?」のまんが版を読んでみました。

伝えているテーマはもちろん同じなのですが、ストーリーや説明が変更されていて、また日本人に合わせた説明も付加されていてとても読みやすかったです。

正直まんが版は内容が薄いだろうと思っていました。確かに内容はかなりコンパクトになっていますが、本書から得られるものは文庫版とほぼ変わらないと思います。

 

Amazon Prime会員であれば現在はどちらも無料で読めるようなので、「仕事は楽しいかね?」が 気になっている人は、まずまんが版を読んでみることをお勧めします。

そこでもっと深く理解したいと思ったのであれば、文庫版を読むとよいと思います。

内容はほとんど一緒ですが、もちろん説明はより丁寧ですし、特に一番最後の具体的にどう行動に落としていくかというところについては文庫版でないとイメージは沸きづらいかと思います。

 

何にせよ、まずまんが版を手に取ってみることをお勧めします!

 

最近よくある自己啓発本のまんが版はあまり読む気になれなかったのですが、本書でその手軽さ、内容の凝縮具合に驚きました。

これを機に他のまんが版も読んでみようと思います。

a-books.hatenablog.com 

まんがで変わる! 仕事は楽しいかね? (きこ書房)

まんがで変わる! 仕事は楽しいかね? (きこ書房)

 

 

「必要十分生活」たっく

またもやAmazon Prime Readingです。

普段自分が手に取るテーマとは離れているので、無料でなければ読むことはなかったかもしれません。

 

表紙に「バスタオルはいらない」とありますが、実は私も最近バスタオルを使うのをやめた一人です。

バスタオルって、洗濯するのも干すのも片付けるのもかさばるので、今はフェイスタオルだけで運用してます。日常生活で全く問題なく、むしろ快適になりました。

 

そんな感じで、表紙が共感できる内容だったので他にも面白いネタがないかと思って読んでみました。

が、結果あまり収穫はなかったかな、、、

筆者の真似をする必要はないと筆者自身も述べているのですが、それにしてもストイックというか、生活感がなさすぎるというか。自分としてはあまり興味をそそられる内容ではありませんでした。

 

ただ、最近流行りのミニマリストを目指す方であれば、参考書として読む価値ありだと思います。内容もすごくよくまとまっているので30分程度で読めちゃいます。

 

必要十分生活

必要十分生活

 

 

「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」河合 雅司

 日本の人口が減少しているという話はよく耳にしますが、正直自分にどのような影響があるのかあまりわかっていませんでした。

今まで気にしていたことと言えば、年金って自分ももらえるのかな とか、マンションを購入を考えていたときに、今後人口が減れば価格が下がってしまうとか、国内投資ではなく海外投資をした方がよいとか、お金を賢く運用したいときには少し気にした方がいいかな ぐらいにしか捉えていませんでした。

 

本書では、「人口減少カレンダー」という形で、何年後に日本の人口について、年代別の構成や、世代ごとの特徴を元にどのような事象が発生するのかを予測しています。

 

読み進めていくと、自分の考えはいかに浅かったのかを思い知らされます。

少子高齢化で人口減少が進んでいくと、今まで作られてきたあらゆる社会の仕組みが成り立たなくなってきます。

働き手の問題で会社の存続が難しくなったり、社会インフラの維持が困難になったり、外国人労働者の増加で日本そのもののアイデンティティ自体が危うくなってしまったり。

 

未来は誰にもわかりませんが、正確なデータから導き出される将来の懸念に対しては、目を背けずに真面目に向き合っていかなければならないと思います。

本書では、人口減少という問題に対して取り組むべき施策についても見解が述べられています。

自分のためだけではなく、次の世代、その次の世代のためにも日本人みんなが本問題を知り、解決に向けて行動していかなければいけないと感じました。

 

今後は選挙の際にも、候補者の考えにより注視しようとも思いました。

 

この本から学んだこと

 日本の少子高齢化は国の存続に関わる問題であり、我々は過去人類が経験したことがないこの状況を乗り越えていかなければいけない。